にゃにゃにゃ工務店の事件簿

世界一何も起こらない事件簿

我が家の猫たちの「ワクチン3年に一回」について

先日の
通院で
「ワクチン3年に1回」

書いたことに
少し
ご質問を
いただいたので
本日は
そのお話を
させていただきます。

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まず
日本では
「ワクチン1年に1回」

当たり前に
なっていますが
数年前より
世界小動物獣医師会(WSAVA)
 ※獣医師による世界的な組織団体(本部:カナダ)
により
欧米では主流の
「ワクチン3年に1回」
が提唱
されています。


詳細はこちら
(PDF(日本語))
↓ ↓ ↓
WSAVAワクチネーションガイドラインの概要とアジアの小動物臨床獣医師に向けた提言
 (※ガイドライン2010年版 ※臨床獣医師に向けた提言は2014年版)

~一部抜粋~

コアワクチンに関しては、
子犬・子猫における初年度シリーズが完了したら、
12ヵ月後にブースター接種を行い、
その後は3年ごとよりも
短い間隔で接種すべきではないとしている

その理由として、
コアワクチンの免疫は何年にもわたり、
最長では終生持続することもあるからである。

(中略)

「私たちは、すべての動物にコアワクチンを接種し、
ノンコアワクチンについては
必要な個体にだけ接種することにより、
個々の動物へのワクチンの接種回数を減らすことをめざす」


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なかなかに
小難しいので
おなじみ(笑)
にゃにゃにゃ流
(超ざっぱ)
要約!
(コアワクチンというのが一般的に接種してるワクチンと考えてください。)


 最初の(子犬、子猫の時の)
 済ませたら
 後は3年以上
 間隔
 あけた方がいいよー!

 コアワクチンの
 効果って
 思ってるより
 すげー
 長続き
 してるから!!

 今まで
 見てきた中で
 一番長いのだと、
 死ぬまで
 最初のが
 効いてた
 例もあるかんね!

 てかさー
 アジア、
 まじちょっと
 ワクチン
 打ちすぎ!

 ぜーったい
 減らした方が
 いいってー!!




と、
まあ
こんな感じです。
(にゃにゃにゃ意訳です!)


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そもそも
わたくしも
何の疑いもなく
「ワクチン1年に1回」
と、
思っていたのですが

葉月の
ワクチン後不調を
きっかけに
イロイロ調べ、
考えるように
なりました。


〜葉月のワクチン歴〜
(ちびっ子時代のを済ませた以降の)

1年目(葉月2歳前)
 ワクチン後グッタリして
 丸一日ごはんも食べられない。
 翌日、慌てて病院へ駆け込む!
 ワクチンにより発熱しているのだろう、
 体調の悪い時には稀にあるとのこと。


2年目(葉月3歳前)
 昨年は、
 たまたま体調が悪かったのだと、
 普通にワクチン接種
  ↓ ↓ ↓
 結果、やはりグッタリ
 (ああ...体質だったかと大反省(>_<))
  ↓ ↓ ↓
 当時、かかってた病院では
 「じゃあワクチンしない」
 (完全室内飼育なのでそれも一つの考え)
 を
 推奨されたのですが
 どうしても
 「ワクチンしない」には
 納得できなかったため
 (猫は一歩も外に出なくても、わたくしが何か持ち帰る可能性もあるし...)
 転院!!!


3年目(葉月4歳前)
 ワクチン前後にステロイドの投与
  ↓ ↓ ↓
 ワクチン接種後も発熱なし(ホッ)

(で、今回がこの3年後、葉月7歳前のワクチンでした。)


その後、
別件で
再び転院し
現在の病院に
落ち着いてる
わけなのですが...

現在の
病院は
そもそも
「ワクチン3年に1回」
推奨派でした!

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と、ここまでが
我が家の経緯なのですが...


「ワクチン3年に1回」
世界的に
推奨されても
なかなか
日本全国の
動物病院で
定着しないのには
 1.もし抗体切れちゃってて、その病気にかかった時の責任の所在は?
 2.年に一回、必ず入る小一万円は病院にとっては貴重な収入源!


この二つが
大きな要因かと
思われます。
(決して年一の病院をディスってるわけではありません!慣例であり獣医師会などの絡みもあり、仕方ない部分が大きいのです。)


そもそも、
きっちり3年、
抗体が持続する
わけではないので
(上記にもあるように長いと終生の例もありますし、逆に病気や加齢で効果が持続しない場合もあります。)

理想は
3年に1回の
「抗体価(こうたいか)検査」
(抗体がどの程度残っているかを調べる検査)
なのでしょうが
この
「抗体価検査」
なかなかな曲者で

 1.面倒
 犬は院内検査のキットがありますが、猫はまだそれがなく外注検査になるため、時間も手間もかかります。

 2.高い
 ワクチン接種が5,000~10,000円程度なのに対し、抗体価の検査は10,000円前後

これでは
「高い上、
 時間もかかって超ー面倒な
 抗体価検査をするより
 もうサクッとワクチン打っとこうよ!」
って
なるもの已む無し
(;´Д`)


ワクチン接種後、
三年後に抗体価検査、
・抗体がある場合→翌年、再度抗体価検査
・抗体がない場合→ワクチン接種

これが
ベストでは
ないかと
思うのですが
(そもそもワクチンは微弱ウィルスを体内に取り込むもの、出来ればしたくはない。)

「抗体価検査」が
もう少し
一般的で
便利、安価に
ならないと
実現は
難しそうですね...


少し、
ややこしく
難しいお話でしたが
我が家の
猫たちの
ワクチン
事情について
書かせて
いただきました。

もちろん、
「これが絶対正義」と
思っている
わけではありません。

人間の医療と同じく
動物医療にも
様々な説があり、
また
お医者様一人一人、
様々な考え方があり、
もちろん、
我々
飼い主にも
一人一人、
様々な
事情がありますので

当ブログも
一つのご参考までに^^

本日も
最後まで
お読みいただき
ありがとうございました。